<⑤耳の痛みを軽減する方法>
ヘッドセットは長時間付けていると、次第に耳が痛くなってくることが多いものです。その場合に痛みを軽減するいくつかの方法を下記に紹介します。
◯キネシオロジーテープを用いる方法
主にテーピング等で使われるキネシオロジーテープは、薬局で手に入ります。
これを適当な長さに切り、ヘッドセットの耳部分に厚みを持たせて巻き付けるだけで痛みは軽減されます。【写真25】薬局等で販売しているキネシオロジーテープのほとんどは肌色なので、ヘッドセットの色を目立たなくする為にも有効です。
【写真25】
「曲がる針金を用いたヘッドセット」の場合、いくら先を丸くしているとはいえ、針金の先が出てしまっていて耳を怪我しては大変ですので、耳の窪みに入れる部分にキネシオロジーテープを巻くこともあります。
◯アンダーラップと肌色の紙製テープを用いる方法
キネシオロジーテープを巻いても痛みが軽減されない、もしくはキネシオロジーテープでは肌がかぶれるという人には、「アンダーラップ」と「肌色の紙製テープ」を用います。
アンダーラップを巻きやすい適当な大きさに切り【写真26】、ヘッドセットの耳部分にゆるく厚みを持たせながら巻いて【写真27】、その上から厚みを潰さないようゆるく肌色の紙製テープを巻きます【写真28】。
かなり耳部分が柔らかくなるので、痛みは軽減されます。厚みを持たせる分目立ちやすくなるのが難点ですが、耳が痛い場合には有効な方法です。
【写真26】 【写真27】 【写真28】
<ヘッドセット自体を目立たなくする方法>
演劇等では、ヘッドセットを付けていることを目立たないようにするのも重要です。
その為に以下のような方法を採用します。
・ステンレスバネ線に肌色や黒のスプレーをかけ予め着色をした上で製作する
・透明の熱収縮チューブではなく、黒い熱収縮チューブを用いる
・黒アセテートテープ、肌色の不織布テープ【写真29】、肌色の塩ビ製シアテープ【写真30】を用いて部分ごとに色を変える
【写真29】 【写真30】
肌色が良いか、黒が良いかはそのヘッドセットを付ける出演者次第なので、私はまずは透明の熱収縮チューブで製作し、その後テープで色を調整することが多いです。
ヘッドセットを装着してもらい黒髪の部分には黒いテープを、肌にかかる部分には肌色のテープを巻いてより目立たなくなるようにします。