<9、MKS単位>



 物理量を扱う場合、さまざまな単位を用います。基本として長さ{メートル(m)}、重さ{キログラム(kg)}、時間{秒(sec)}の3要素を他の単位と組み合わせていく単位系をM.K.S単位系といいます。このほかにC.G.S単位系(長さcm、重さg、時間sec)を使うものがありますが、現在はM.K.S単位系が主流です。

 長さ(m)、重さ(kg)、時間(sec)をとって、これらを組み合わせて作る単位を基本単位といいます。物理量を基本単位のみで表そうとすると0を多く使わなければならないことが生じ、これを補うものとして補助単位があります。補助単位は10の3乗を一区切りとして作られています。補助単位に関しては7の「数学の基礎」を再度確認して下さい。

M.K.S 単位
長さ メートル m mm,  cm,  m,  km
重さ  グラム g
mg, g,  kg
時間 セコンド s μs,  ns,  ms,  s
抵抗 オーム Ω Ω,  kΩ,  MΩ
電力 ワット W mW,  W,  kW,  MW
電力量 ワットアワー Wh Wh,  kWh,  MWh
周波数 ヘルツ Hz  Hz,  kHz,  MHz,  GHz
インダクタンス ヘンリー H μH,  mH,  H
静電容量 ファラッド F pF,  μF,  F


補助単位
p ピコ 10の-12乗
n ナノ
10の-9乗
μ マイクロ 10の-6乗
m ミリ 10の-3乗
k キロ 10の3乗
M メガ 10の6乗
G ギガ 10の9乗